- おもい
- I
おもい【思い】(1)思うこと。 思うところ。 考え。 思慮。
「~を述べる」「~にふける」
(2)感じること。 感じ。 経験。「いやな~をした」「やっとの~で作り上げた」
(3)予想すること。 もくろみ。 推量。「~どおりになる」「~のほかの収穫」
(4)あれこれ心に浮かべること。「~が乱れる」
(5)気にかけること。 心配すること。「親~」「~に沈む」
(6)希望すること。 願い。「~を遂げる」「長年の~がかなう」
(7)思いしたうこと。 恋すること。 恋心。「~を寄せる」「~がつのる」
(8)恨み。 にくみ。(9)喪に服すること。 また, その期間。 喪中。「女のおやの~にて山寺に侍りけるを/古今(哀傷詞)」
〔「想い」「念い」などとも書く〕~内にあれば色外にあらわる〔大学〕心に思うことがあると, 自然に顔色や態度にあらわれる。 心内にあれば色外にあらわる。~が届(トド)・くこちらの気持ちが相手に理解される。~半(ナカ)ばに過ぐ〔易経(繋辞下)〕(1)考えてみて思い当たることが多い。 おおよそはわかる。(2)考えた以上なので感無量である。~も掛(カ)けない全く予想もしていない。 思ってもいない。 思いがけない。「~ない展開になる」
~も寄(ヨ)らない考えもつかない。 想像もできない。「~ない知らせに耳を疑った」
~邪(ヨコシマ)なし〔「詩経(魯頌)」「論語(為政)」〕心に邪念がない。 純粋な心がそのまま表れていて, いつわりがない。~を致(イタ)・すそのことに考えを及ぼす。~を懸(カ)・ける(1)恋い慕う。 執着する。 情をかける。 懸想(ケソウ)する。(2)心配をかける。 心配させる。「母御に~・け申す事よもあらじ/謡曲・鳥追舟」
~を馳(ハ)・せる遠く離れているものごとについて, いろいろと想像し思いをつのらせる。「ふるさとに~・せる」
~を晴(ハ)ら・す(1)深く心にかけていた恨みや憂さを晴らす。(2)望んでいたことを実現する。~を寄(ヨ)・せる気持ちを向ける。 恋心をいだく。IIおもい【重い】(1)目方が多い。 比重が大きい。 また, そのように感じられる。「鉛は鉄より~・い」「~・い荷物」
(2)疲れ・病気・悩みなどで, 重苦しく感じられる。「足が~・い」「頭が~・い」「気が~・い」
(3)動作が軽快でない。 動きが鈍い。「腰の~・い人」「尻が~・い」「口が~・い」
(4)安定感・重量感があって, 攻略しにくい。「~・い腰の力士」「~・い球を投げる投手」
(5)重要だ。 大切だ。「~・い任務」「~・い地位」
(6)軽々しく扱えない。 深刻だ。 ひどい。「~・い病気」「~・い罪」「荷が~・い」
(7)態度・人柄が軽率でない。 慎重だ。「いと~・き御心なれば…人の忍びて啓しけむことを漏らさせ給はじ/源氏(手習)」
⇔ 軽い﹛派生﹜~げ(形動)~さ(名)~み(名)
Japanese explanatory dictionaries. 2013.